自然葬と死体遺棄罪の問題は

  • 自然葬への関心と法律

    • 死者の骨灰を海や山などに撒く葬法としての自然葬は近年日本でも増加の傾向にあります。

      インドのヒンズー教徒では死後の肉体は大自然に還るという思想のもとに、古くからガンジス川に骨灰を撒く葬法が行われているのは有名です。
      アメリカのカリフォルニア州では1965年の州法で細かく砕いた骨を散灰することが認められ、これを請け負う葬儀社まであるようです。



      わが国でも自然の大きな循環の中に回帰していこうという風潮が強くなってきていますが、これは自然へ還りたいという思いのほかにも核家族化や少子化によって家系を重んじてきた、これまでのお墓の管理体制が維持できなくなっているという社会的な原因も考えられます。



      日本の法律では、自然葬は刑法の遺骨遺棄罪に問われるという見解がありましたが、平成3年に「宗教的感情を害さないかぎり、この限りではない」との見解を出したために急速に自然葬への関心が高まりました。



      お墓をつくるための法律はありますが、お墓を作らなければならない法律はありませんので、散骨もあってしかるべき形態なのです。



      しかし、いつも会えるような気になるので自宅の庭に遺骨を撒きたいという場合は、「節度をもって行われる限りは問題ない」という法務省の見解との兼ね合いが問題になってきます。住宅地で自然葬として遺灰を撒くという行為は、遺灰が風に乗って舞うことも考えられますし、隣近所の人たちにとってよい気分のものではないはずですから、節度のないものとみなされる可能性があります。



      自然葬とは他人に影響を与えることのない大自然のなかで行うべきでしょう。



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